1.細長く泳ぐ
水泳において最も重要なのは、体をできるだけ細長く縦に伸ばすことです。
頭の先からプールの遠端までを結ぶ「重心軸」を意識する。
1回のストロークごとに、前にある方の腕をできるだけ前に伸ばし、体を重心軸に沿って動かす。
水の中を進みながら、腕と足がどちらも確実に前進するように、腰背部および腹部の筋肉の緊張を保つ。
以上の3つのポイントをおさえて、体を水中で前進させていきましょう。
2.手を水中に下ろす
手のみを使って泳ぐことは、足だけで飛び上がることと同じです。当然のこと、これは誤った泳ぎ方です。
そうではなく、前腕および手の全体で水を掴み、前腕を上腕に対して正しい角度に保ち、シャベルのようにかいてください。広く、平らで、そして堅い手のグリップを維持してください。
こうすることで、体を押して前進するというより、手を水中に固定し、その上を通るように体を引きずって進むことができます。
3.何度も繰り返す
各ストロークは、前に出る方の腕が水に入り、体の下側がプールの底を向いているも同然の状態から始まります。
体の上側は持ち上げられ、ストロークを終えたばかりの腕は、再び水中に戻る準備に入っているでしょう。
米水泳コーチのテリー・ラフリン氏によると、「1回ごとに体の上側を押し下げると、前進する力が生じます。上側の腕を前に投げ出し、重心軸に沿って主位に置きながら腰と胴を回転させます。その時、下側の腕を水中で引き、胴の回転を使って加速しましょう。」とのことです。
4.頭の位置を低く保つ
実は、フリースタイル選手が頭を高く上げて泳いでいた時代もありましたが、頭の位置を低くすることで、残りの身体は押し下げられ、高抗力のプロウのように作用します。
オリンピック選手は、一般的に、頻繁にプールの底をまっすぐ見下ろすように泳ぎます。
こうすることで、抗力を減らすだけでなく、胴を高い位置に保ち、首および腰背部の痛みを減らすことができるのです。
5.少ないストロークで前進する
プール内では、ストローク数は少ない方が好ましいものです。
1回のストロークで、できるだけ長い距離を進むようにしてください。
米マイケル・フェルプス選手をはじめとする一流選手は、なんと25mプールを7ストロークだけで十分に泳ぎ切ることができます(手が1回入水するごとに1ストロークとします)。
なので、運動量をできるだけ抑えるため、ストロークを20回以下にしましょう。支えとなる手の上を通る際に、片腕を前に出し、もう片方の腕は後ろに下げ、滑らかに前進し続けてください。
同コーチ・ラフリン氏は、「足が重心軸に沿って流線を描くようにすると、ますます遠くへ速く泳げるでしょう。減速し始めたら次のストロークに入ってください。」とアドバイス。
6.水中で足を利用する
キックが上手な人は上手に泳げます。鰭のような足の返しがポイントです。繰り返しになりますが、「てこ」の作用が重要なのです。
脚はピンと張り、水中をあおり足で進みつつ、足先の柔軟さは保ちます。
こうすることで、1回のキックでのダウンストロークを固定することができ、より力強くなり、重心軸に沿って体をねじりやすくなります。
なお、足先がうまく曲がらない場合、フィンを購入するのをお勧めします。